今年映画化を控える、「変な家」を読みました。
※内容に触れるため、未読の方はご注意ください
どんな異変があるのかしら?短編集なのかしら1冊1話なのかしら?とわくわくでページをめくっていきましたが、思ってもいなかった方向に話が進んでいきましたね…。
そ~~~くるかぁ…!!が連続して一気に読んじゃいました。
でもね、ひとつだけ言わせてほしい
子どもが利用される系の話は心が痛いってぇ!!!!!
あの子たちふたりには幸せになってほしいんだけど、どうなんですか…最後、まだ続く感じのニュアンスがありましたけど…!?!?
とはいえ、桃弥くんがいったん本家の手を逃れられたこと、それを実現させたお姉さん夫妻、かっこよすぎる。
慶太さんは過去のエピソードから気弱とか温和とか、そういうイメージがあったけどかなり腹が据わっている感じもありましたね。
慶太さんとお姉さん、ひろとくん桃弥くんで幸せになってほしいのに、安心できる場所を手にするには慶太さんは一緒にいられなくて、そのうえ喜江さんの疑惑も色濃く残っていて…ギイイ
そも、宗一郎と千鶴子はなぜくっついてしまったんだ?
一方的にだったのかな。でも神経質というか、繊細さが表出しているようなキャラクター像だよな、と思うとどうにもしっくりこない。
そうすると千鶴子から誘ったのか…?とか。千鶴子さんの描写があまりなかったから、どうしても悪女寄りのイメージになってしまいがちですね…。
その横で、無念の死を遂げたうえに勝手に左手首を供えられ続けている潮さんの供養をきちんとやってあげてほしいとも思うなど。
このエピソードはここで終わりのようなので少々もにゃっとしたところが残っていて、もう一度読んで伏線探しやヒント探しをしてみたくもありますね。
でも少しもにゃもにゃが残っている方が物語のドキドキわくわく感が残るかもしれないと葛藤しているところです。
これから公開される映画や、出版済みの漫画版ではどう描かれた/るのか。
そこからどう解釈が広がるか。なんども咀嚼してみたい1冊でした。